樹脂加工を施した鋼板

東洋製缶グループホールディングスは1日、樹脂加工を施した鋼板に電炉製の原板を採用したと発表した。従来は二酸化炭素(CO2)を多く排出する高炉製のものを使っていた。電炉製に置き換えてCO2の排出を削減する。

鉄くずを電気の熱で溶かし鉄を作る電炉は、鉄鉱石から鉄を作る高炉に比べて製造工程のCO2排出が少ない。樹脂加工した鋼板に電炉製の原板を使うにはフィルムと鋼板の密着性や製品の耐食性などに課題があった。電炉製の原板の品質を向上させたほか加工技術を工夫し克服した。

樹脂加工した鋼板は原板にさびを防ぐ加工をし、上から樹脂フィルムを密着させたもので、ユニットバスやドアなどの内外装、電子機器など幅広い分野で使われている。

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