福井市で開催した全国知事会議は2日、人口減少問題や災害対策に積極的に取り組むとうたう「福井宣言」を採択し閉幕した。2日間の会議では全国知事会に「人口戦略対策本部」を新設すると決めたほか、国民スポーツ大会(旧国民体育大会)の改革案や国への提言などをまとめた。
村井嘉浩会長(宮城県知事)は閉幕後の記者会見で、人口減少対策に関し「今後は知事会が一体となって取り組む」と述べた。「一番危機感を持たなければならない国が真剣に考えていない」と批判し、都道府県が率先して対策を進める姿勢を示した。
会議では原子力施設を多く抱える青森県の宮下宗一郎知事が「原子力・核燃料サイクル行政について、知事会として国の政策の一貫性をしっかり求めてほしい」と要望した。電力の消費地である都市部の知事らにも「自らの課題として考えてほしい」と呼びかけた。
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