LIXILグループは2024年3月期の業績予想を下方修正した

LIXILは22日、2024年3月期の連結業績予想(国際会計基準、非継続事業ベース)で、当期損益が140億円の赤字になる見通しだと発表した。前回予想は110億円の黒字だった。欧州を中心に不動産市場の低迷や、経済の先行き不透明感の強さなどが業績に影響した。最終赤字は19年3月期以来。

売上高は前の期比1%減の1兆4830億円、事業利益は同11%減の230億円で、それぞれ下方修正した。年間の配当予想90円に変更はない。

同社の海外事業の柱であるドイツをはじめとした欧州市場では、インフレ抑制のため金融引き締め政策が長期化し、不動産市場の低迷が続いている。収益性の回復に向けて、人員配置の最適化や事業ポートフォリオの整理を進めて構造改革を進めていくとしている。

国内においても住宅ローン金利の上昇懸念や、建築資材価格の高騰の影響で新設の住宅着工戸数は24年1〜3月期で減少している。もっとも、住宅サッシなど商品全般の値上げ価格の浸透や水回り製品の需要増加などの効果で、国内事業の連結業績予想は当初の計画通り着地する見込みだという。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。