三井不動産はオフィス賃貸が好調だった(東京都中央区)

三井不動産が2日発表した2024年4〜6月期連結決算は経常利益が前年同期比24%増の901億円で、同期間として過去最高を更新した。底堅いオフィス需要を背景に、賃料の引き上げが進んだ。マンション分譲やホテルの稼働なども好調だった。

売上高は12%増の6303億円、営業利益は26%増の1012億円でいずれも過去最高だった。賃貸事業は東京・八重洲や日本橋といったエリアのオフィスの空室率が下がり賃料が上昇した。6月末時点で同社が保有する首都圏のオフィス空室率は2.5%で、9月末までに2%程度に低下するという。

分譲事業はタワーマンション「パークタワー勝どきサウス」(東京・中央)など大規模物件の引き渡しがあった。

施設営業はインバウンド(訪日外国人)の急増を受け、ホテルの稼働率や客単価が上がった。ホテル・リゾート事業の売上高は前年同期比で2割以上増えた。21年に子会社化した東京ドームも来場者数が増加し、収益に貢献した。

純利益は24%減の650億円だった。前年同期に有価証券の売却で特別利益を計上した反動が現れた。

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