2日のニューヨーク株式市場はこの日、発表されたアメリカの7月の雇用統計で、就業者数の伸びが市場の予想を大きく下回ったことや、失業率が4か月連続で上昇したことから景気減速への警戒感が高まりました。

このため、ダウ平均株価は一時、900ドルを超える大幅な値下がりとなりました。また、ハイテク関連銘柄の多いナスダックの株価指数も一時、3%を超える大幅な下落となりました。

一方、ニューヨーク外国為替市場では、雇用統計を受けてFRB=連邦準備制度理事会が利下げのペースを早めるのではないかとの見方が広がって、日米の金利差の縮小が意識され、ドルを売って円を買う動きが強まりました。

円相場は1ドル=146円台半ばまで値上がりしました。1ドル=146円台をつけるのはおよそ4か月半ぶりです。

市場関係者は「前日に赤字決算を発表した半導体メーカーのインテルの株価が急落するなど、企業業績の先行きにも懸念が広がっていて、金融市場に緊張感が広がっている」と話しています。

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