東横が25日から提供を始める「元祖新潟濃厚味噌 東横」(930円)。創業時のレシピを再現した

阿部幸製菓(新潟県小千谷市)傘下で経営再建を進めるラーメン店の東横(新潟市)は22日、新体制下で初めて新メニューを発表した。約40年前の創業当時の味を再現した「元祖」と、既存の味をブラッシュアップした「新味」を25日から提供する。スープは阿部幸製菓のグループ工場で製造し、グループでの相乗効果を図っていく。

東横は新潟五大ラーメンの一つに数えられる「新潟濃厚味噌ラーメン」を提供してきたが、原材料の高騰や人件費の上昇などで資金繰りが悪化し、2023年に民事再生法の適用を申請していた。2月に阿部幸製菓がスポンサーに名乗り出て、現在は経営再建中。

創業当時のレシピを現在に合うよう微調整したメニューを開発した。塩ラーメンをやめるなどメニュー数を絞り、濃厚味噌商品に集中する。阿部幸製菓と東横で社長を務める阿部幸明氏は「県民に根付いたブランド力は大きな強み。思い出の味を再現し、ともに再建していきたい」と意気込みを語った。

阿部幸製菓は米菓のほか食品や外食事業も手がける。シナジーを発揮するため、グループでの原料調達や麺やスープの量産体制を整えていく。中長期的には「県外や世界にも新潟濃厚味噌の味を広めていきたい」と出店拡大に意欲を見せた。

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