共同で研究やイベントができるスペースなどを想定したライフサイエンスに特化したハブ拠点のイメージ図=熊本県提供

 熊本県は2024年度中に医療や健康、スマート農業などを含む「ライフサイエンス」分野の研究開発拠点を、熊本空港周辺に整備すると発表した。県内で集積が進む半導体や自動車関連産業に続く「第3の柱」となる産業創出を狙う考えだ。

 県内では、ライフサイエンス分野を強みとした企業や大学があることなどから、同分野のビジネス創出を目的としたプロジェクトを20年度から進めてきた。拠点整備はその一環で、県の工業団地「テクノリサーチパーク」(同県益城町)内の県有地(約2・4ヘクタール)を売却して整備し、26年度中の開設を目指すという。

 新たな研究開発拠点となる展示やイベントスペース、実験設備などが入ることを想定。民間事業者に土地を売却し、整備計画を提案してもらう公募型プロポーザル方式で進めるとしている。

 県産業支援課によると、ライフサイエンス分野に特化した拠点整備は九州で初めて。「新しいイノベーションの形を熊本から作っていきたい」としている。【山口桂子】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。