国債は、価格が上がると金利が下落するという関係にあります。

アメリカでは先週末に発表された雇用統計の結果が市場の予想より悪かったことから景気減速への懸念が一段と強まり、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が利下げのペースを早めるのではないかという見方が広がり、アメリカの長期金利が低下しました。

この流れを受ける形で5日の債券市場でも日本国債を買う動きが強まり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが午前中、一時、0.785%まで低下しました。

これは、ことし4月以来、およそ4か月ぶりの低い水準です。

市場関係者は「外国為替市場で円高が進んでいることで、日銀の今後の追加利上げが遅くなるのではないかという観測が出ていることも長期金利の低下につながっている」と話しています。

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