塩野義製薬は5日、既存の抗生物質が効かない薬剤耐性(AMR)感染症治療薬「セフィデロコル」について、製造販売の承認申請が中国当局に受理されたと発表した。欧米などでのセフィデロコルの販売は堅調で、中国でも承認を得られれば海外での収益拡大に弾みが付く。

中国のグループ会社が現地で第3段階の臨床試験(治験)を実施していた。有効性や安全性が示されたことで、当局に承認申請した。

塩野義は2020年に米国でセフィデロコルを発売した。同社の2024年4〜6月期の海外売上収益(ロイヤルティー収入を除く)は前年同期比25%増の150億円で、米欧でのセフィデロコルの伸びが稼ぎの中心だ。23年には日本でも製造販売の承認を得ている。

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