経団連は5日、大手企業の2024年春闘の回答・妥結状況(最終集計、18業種135社)を公表した。定期昇給を含む月例賃金の引き上げ額は1万9210円(前年1万3362円)で、現行の集計方法となった1976年以降で最高を記録した。

引き上げ率も5.58%で、前年(3.99%)を大幅に上回り、バブル経済だった1991年(5.60%)以来33年ぶりの高水準となった。

24年春闘は、物価高や人手不足を背景に組合側から前年を上回る要求が出され、これに対し大手企業が要求超えの回答や満額回答で応えるなど、歴史的な高水準の賃上げが実現した。経団連は「昨年転換点を迎えた賃金引き上げの加速が実現できた」(労働政策本部)と評価した上で、「来年は構造的賃上げが定着する年にしたい」としている。

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