塗装した車㊧は車両温度が上がりにくい=日産提供

日産自動車は6日、自動車の車体を冷やす塗装方法を開発したと発表した。特殊な塗料をボディーに塗り、太陽光が当たった熱を放出する。通常の車と比べ車両の屋根部分で12度、車内室温で5度の低下を確認した。まず救急車やトラックなど商用車での採用を検討し、将来的には乗用車にも広げる。

冷却技術に強みを持つ中国のラディクールと塗装を共同開発した。独自の塗料を塗った上から通常の塗装をするため、ボディーの見た目は変わらない。

日産は2021年から独自の塗装の開発を始めた。23年から実際に塗装した車を羽田空港内で走らせ、温度や耐久性などを確かめる実証を進めている。

具体的な商用化の時期は未定。現状は通常の塗装と比べ6倍の厚さがあり、商用化にあたり量産が難しい。日産は今後、塗装を薄くするなどの対策を講じる。

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