KDDIは6日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で、混雑時の高速通信規格「5G」の通信速度を従来の1.6倍に高めたと発表した。大人数が集まった際に生じる通信速度の遅れを抑え、スマートフォンで動画を見ながら野球の試合などを観戦する需要に応える。
米マスワークスの通信技術「マッシブマイモ」を活用した基地局の装置を導入した。アンテナ数を従来の数十倍に増やし、電波の方向を制御することで、複数の通信を高速処理する。KDDIが開発した基地局同士の干渉を抑える技術も組み合わせた。
同装置を大規模施設に導入するのはKDDIとして初めて。今後、ほかの球場や商業施設などへの展開も進める。
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