4〜6月期はクレジットカード取扱高が10%増えた

丸井グループが6日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比43%増の62億円だった。金融事業で自社のクレジットカードの取扱高が拡大し、手数料収入が増えた。小売事業では体験型テナントの導入を進めて来店客が増えた。

売上高にあたる売上収益は12%増の597億円、営業利益は29%増の101億円だった。金融事業では家賃や公共料金などの定期払いが伸び、クレジットカード「エポスカード」の取扱高が10%増の1兆799億円となった。アニメキャラクターをデザインしたカードの発行効果もあり、カード会員数は27万人増の765万人と過去最高だった。

セグメント別の営業利益は金融事業が17%増の105億円だった。小売事業も64%増の18億円と好調だった。新規テナントの導入が集客につながった。22年に始めた、出店スペースの検索から契約までをオンラインで完結できるサービス「OMEMIE(おめみえ)」がテナント集めに寄与した。

25年3月期の業績予想は売上収益を小幅に下方修正した。前期比8%増の2542億円と従来予想から3億円引き下げた。4〜6月期のクレジットカード取扱高が計画をわずかに下回ったことを反映した。各利益予想は据え置き、純利益は前期比7%増の265億円を見込む。

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