実態のない架空の買い取りや金額の水増しなどの不正行為が発覚した

ブックオフグループホールディングス(GHD)は6日、従業員による架空の買い取りや不適切な在庫計上の不正行為が国内の直営24店舗で発覚したと発表した。現時点で不適切な在庫計上は7000万円に上る。外部専門家による特別調査委員会の調査を続け、実態を解明する。

同社は6月下旬、複数の店舗で架空買い取りや不適切な在庫計上の可能性が判明し、特別調査委員会を設置した。国内ブックオフ事業の直営388店で臨時の在庫の棚卸しを実施した。取引実態がない買い取りをシステムに記録したり、買い取り点数や金額を水増ししたりして、現金を着服する行為が発覚している。こうした行為に伴い架空の在庫を計上していた。

直営店では、店長らが棚卸しを実施し、複数の店舗を統括するエリアマネジャーが適切に実施されているか確認していたが、不正行為を発見できなかった。特別調査委員会は類似の不正行為の有無を確認するため、全従業員へのアンケートを実施するほか、ブックオフGHDグループの財務数値を分析する。調査に伴い2024年5月期の決算発表は延期している。

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