岸田文雄首相は7日、東京都大田区で中学生対象の映画教室を視察し、日本のコンテンツ産業振興に注力する考えを強調した。
視察には、映画「万引き家族」で2018年にカンヌ国際映画祭の最高賞、パルムドールを受賞した是枝裕和監督らが同行。首相は、映画製作を学ぶ中学生との意見交換で、「コンテンツを作った人がしっかりと報われる環境整備をしていく」と語った。
首相は視察後、記者団に「コンテンツの制作現場では、労働環境や賃金支払いの面で安心して働くことができる環境が未整備だと認識している。公正取引委員会の協力のもと、契約の適正化を図るため、実態調査を行い、その結果を踏まえてスピード感を持って対応していく」と述べた。
これまで文部科学、経済産業両省が個別に実施していたクリエーターやコンテンツ産業に対する支援事業を、今月末が締め切りの25年度予算要求から統合するとも表明した。【内田帆ノ佳】
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