東京外国為替市場では朝方は1ドル=144円台を中心に取り引きされていましたが、午前10時半すぎから円を売ってドルを買う動きが急速に強まり、一時、1ドル=147円台まで値下がりしました。

日銀は7月、追加利上げに踏み切りましたが、内田副総裁が7日午前中に行った講演で「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と発言したことが伝わり、日米の金利差が改めて意識されて円を売る動きにつながっています。

市場関係者は「株価と為替が連動して激しく値動きする中で、市場では内田副総裁の発言を受けて、日銀が次の利上げに前向きだという見方が後退し、いくぶん安心感が広がった。日米の金融政策に対する思惑で円相場が左右されやすい状況が続いている」と話しています。

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