ソフトバンクグループ(SBG)が7日発表した2024年4~6月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が1742億円の赤字だった。4~6月期の赤字は22年から3年連続だが、赤字額は前年同期(4776億円)と比べ大幅に縮小。投資先企業の株式価値が上昇し、主力の投資事業の損益改善が進んだ。
投資事業の損益は5597億円の黒字を計上。前年同期(6990億円の損失)から大幅に改善した。SBGでは主に「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」を通じ、世界各国の新興企業に投資している。今期は、投資先である韓国インターネット通販クーパンなどの株式価値が上昇した。
一方、ドル建て負債を多く抱える中で、為替の円安進行を受け、為替差損として4439億円を計上した。
SBGでは投資先企業の株価下落を背景に、22年4~6月期に純損益が3兆円規模の大幅赤字に転落、23年4~6月期も赤字を計上していた。ただ、足元では投資損益が改善しており、四半期ベースで見ると、23年10~12月期に純損益が黒字に転換してから2四半期連続で黒字を確保していた。
ソフトバンクグループのロゴ(AFP時事)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。