消費増税以外では10年半ぶりとなる値上げ予定について発表する松井宜正社長(6日、浜松市)

天竜浜名湖鉄道(天浜線、浜松市)は国土交通省中部運輸局に平均8.8%の運賃引き上げを申請した。認可されれば10月1日に実施を予定する。消費増税以外では2014年4月以来10年半ぶりの改定。収支改善により資材・人件費の高騰に対応し、車両など老朽設備の更新にも備える。

定期外や通勤定期は10%引き上げる。既存の1〜6カ月の通学定期は幅を5%に抑える。10月に導入予定の12カ月分の通学定期は価格を現6カ月定期の2倍並みとして実質的に据え置く。8月から掛川など主要駅で始めた乗車券クレジット決済で利便性も高めて理解を求める。

普通運賃の値上げ額は3キロメートルまでが20円、3〜6キロが30円、6〜12キロが40円、12〜18キロが50円など。主要区間では知波田―新所原が280円から310円、西鹿島―金指が480円から530円、掛川―天竜二俣が710円から770円となる。

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