ニューヨーク外国為替市場では、アメリカの経済が堅調なことや、先週、FRB=連邦準備制度理事会の高官から利下げに慎重な発言が相次いだことから、日米の金利差が意識されて円を売ってドルを買う動きが強まりました。

このため、円相場は一時、1ドル=154円80銭台まで値下がりし、およそ34年ぶりの円安ドル高水準を更新しました。

先週19日にはイスラエルがイランを攻撃したと報じられたことでリスクを避ける動きが強まり、一時、1ドル=153円台まで円が買い戻される場面もありましたが、中東情勢の緊迫化への警戒感がいくぶん和らいで再び円売りドル買いが進んでいます。

市場関係者は「日本政府・日銀が市場介入に踏み切ることに警戒感が広がっていることもあって、節目となる1ドル=155円を前に、円安がじりじりと進む展開となっている」と話しています。

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