バンダイナムコホールディングスは8日、2024年4〜9月期の連結純利益が前年同期比15%増の600億円になる見通しだと発表した。従来予想(23%減の400億円)から上方修正し、一転増益になる。家庭用ゲーム「エルデンリング」が好調。「ワンピース」などのトレーディングカードゲームも伸び、収益を押し上げる。

エルデンリングはKADOKAWA子会社と共同開発した。6月に発売した追加ダウンロードコンテンツの販売が発売3日間で500万本を超えて好調が続いている。

25年3月期通期の連結業績については「年末年始の大型商戦の動向などを踏まえる」として、純利益を前期比20%減の810億円とする従来予想を変えていない。

同日発表した24年4〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比25%増の2806億円、純利益が56%増の340億円だった。「ワンピース」「ドラゴンボール」など人気のIP(知的財産)を生かしたトレーディングカードゲームも伸び、トイホビー事業のセグメント利益は14%増の269億円だった。

ゲームを中心としたデジタル事業でもエルデンリングのほか、モバイル向けでも新作アプリゲーム「学園アイドルマスター」が好調で、セグメント利益は5.5倍の147億円になった。

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