滋賀県が本拠の建設会社、三東工業社が9日発表した2024年6月期の連結決算は純利益が前の期比41%減の1億3200万円に落ち込んだ。売上高はマンション、工場などの建設事業を中心に7%増の74億円に達したが、資材価格や人件費などが高騰して採算が悪化した。
5月には前期の純利益を1億円と予想した。その後、賃上げ促進税制の基準を満たしていると判明し、その適用により上方修正した。25年6月期はコスト削減やリスク管理強化により、純利益が前期比51%増の2億円、売上高は同8%増の80億円を見込む。
今後は、主力の公共事業が「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化」政策のもとで膨らむと予測するが、エネルギー価格や為替相場の動向を背景に不透明な状況が続くとみている。
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