明光バスは紀南地域を中心に路線バスや高速バス、観光バスを運行する

南海電気鉄道は9日、明光バス(和歌山県白浜町)を子会社化すると発表した。近鉄グループホールディングスの子会社から10月1日付で株式を取得し、出資比率を17.6%から72.9%まで引き上げる。子会社化の後に役員の派遣を検討するなどし、紀伊半島南部での観光需要の取り込みを狙う。

明光バスは和歌山県田辺市、白浜町、上富田町での路線バスのほか、白浜から大阪や東京をつなぐ高速バスも運行する。2024年3月期の売上高は8億9100万円。南海電鉄は近鉄バスホールディングスと近鉄保険サービスから株式を取得した。

南海電鉄は今期までの中期経営計画で「ツーリズム関連事業の強化」を掲げ、沿線の高野山や百舌鳥・古市古墳群などの世界遺産を生かしたインバウンド(訪日外国人)観光の強化をめざしている。明光バスの事業エリアは世界遺産の熊野古道のほか、南紀白浜温泉などの観光資源も豊富だ。

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