ビール大手4社が14日までに発表した7月の国内ビールの販売数量は、前年同月比6%増と2カ月ぶりにプラスだった。猛暑が消費を押し上げたほか、花火大会など野外イベントの需要が伸びた。発泡酒などを含むビール系飲料全体は1%減と2カ月連続のマイナスだった。ビール系全体の業務用の瓶・たるは2%増、家庭用の缶は1%減だった。
ブランド別ではアサヒビールの「スーパードライ」が4%増、キリンビールの「一番搾り」が1%減、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」が1%増、サッポロビールの「黒ラベル」が15%増だった。3月に瓶・たるを投入した「サントリー生ビール」は84%増と大幅に伸びた。
税額が統一されたビール以外(発泡酒と第三のビール)は8%減と、11カ月連続でマイナスだった。第三のビールは21%減と22カ月連続マイナスだった。2023年10月の酒税改正で第三のビールが増税になり、値上がりしたことが響いている。
発泡酒は23%増で2カ月ぶりプラス。2月に第三のビールから発泡酒にカテゴリー変更した「アサヒオフ」などの数量押し上げ効果があった。
企業別のビール系飲料の販売数量はキリンビールが4%増、サントリーが5%減、サッポロビールが2%減だった。金額ベースのみを公表しているアサヒビールは2%減だった。キリンは4月に発売したビール「晴れ風」が7月末時点で約350万ケース(1ケース大瓶20本換算)を売り上げ、数量増につながっている。
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