商業ビル「パルコ」の浦和店は、2024年2月期の取扱高が過去最高となったと発表した。期間中の取扱高は284億円と前の年度に比べて10%増加した。新型コロナウイルスの5類移行を背景に客足が戻ったことに加え、主要顧客のファミリー層を意識した改装も実った。
JR浦和駅前に立地する同店は2007年10月に開業。これまでは20年2月期の271億円が最高だった。同店には生活雑貨や衣料品などを扱う店舗が入居し、ファミリー層を中心に幅広い年代の顧客層を抱える。個性的なファッションを扱う店が多い池袋店(東京・豊島)や渋谷店(同・渋谷)とはひと味違った郊外型店舗だ。
24年2月期はこうしたファミリー層のニーズに応えるため、新たなサービスを手掛ける店舗の誘致に力を入れた。ピラティススタジオやシミュレーションゴルフの店舗などが入居したほか、複数のクリニックを集めた医療モールも開設した。子育て世代に配慮し、ベビールームも全面改装した。
J・フロントリテイリング傘下のパルコは全国で商業ビルを運営しており、浦和店は旗艦店の1つ。3月以降も好調を維持しており、同月の取扱高は前年3月に比べて22%増だったという。
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