特急「ゆけむり」は観光客から人気だ

長野電鉄(長野市)は運転士の人員不足への対応として、9月11日から長野駅(長野市)と湯田中駅(長野県山ノ内町)を結ぶ路線の特急列車を減便する。現在は上下線合わせて1日20本を運行しているが、半数にあたる10本を運休とする。慢性的な人手不足が続くなか、中途採用や新規養成に取り組んできたが、予定外の退職が発生するなどして「運行本数を維持できなくなった」と説明している。

上下線でそれぞれ5本を運休する。期間は12月10日までの予定で、帰省や観光の需要が高まる年末シーズンに合わせて運行本数を戻したい考え。地元産ワインなどの飲食サービスを提供する「ワイントレイン」などのイベント列車の運転を見合わせ、人繰りのメドをつける見通しだ。新たな運転士の養成も進めるという。

長野電鉄の特急車両は「スノーモンキー」と「ゆけむり」の2種類を運行している。現在は毎日両方の車両を運用しているが、減便に合わせて片方に絞る。通勤客が多い平日は乗降スペースが広いスノーモンキーを、観光客が多い土日・祝日は展望席を備えたゆけむりを運行する体制とする。

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