AZ-COM丸和は予定通り5月上旬にC&FへのTOBを始める方針を示した

AZ-COM丸和ホールディングスは23日、買収提案している物流同業のC&Fロジホールディングスから届いた2度目の質問状に対する回答書を送ったと発表した。C&Fが5月末への延期を求めていたTOB(株式公開買い付け)の開始時期について「延期することは想定していない」として、予定通り5月上旬に始める方針を明らかにした。

C&Fは19日、AZ-COM丸和に宛てた追加の質問で「複数の初期的な対抗提案にかかる意向表明を受領している」としてTOBの延期を要望していた。

AZ-COM丸和は23日の回答で「マーケットチェックに必要な期間を設けている」とし、「目的の正当性や提案の具体性、実現可能性の程度に関する情報が明らかにされていない現時点では、TOBの開始時期を延期することは想定していない」と返した。

そのうえで第三者によるTOBの開始が公表されるなど「正当な目的での十分な具体性や実現可能性のある真摯な買収提案であれば、TOB期間の延長やC&F株主による適切な判断の機会を確保するために必要な措置を検討する」とも説明した。

AZ-COM丸和は3月、C&Fに買収提案した。かねて買収を持ちかけていたが、C&F側が難色を示してきた経緯がある。C&Fは10日にも質問事項を送っており、子会社化に伴う相乗効果やAZ-COM丸和の財務リスクなどを問う内容を盛り込んでいた。

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