【ニューヨーク=西邨紘子】米農機大手ディアが15日発表した2024年5〜7月期の決算は、売上高が前年同期と比べ17%減の131億5200万ドル(約1兆9600億円)、純利益が同42%減の17億3400万ドルだった。穀物価格の下落と金利高を受けて農家が農機の購入に慎重な姿勢を強めており、機械販売が減少した。
1株利益は6.29ドルで、前年同期(同10.20ドル)に届かなかった。市場の予想(同5.63ドル程度)は上回った。
事業別の売上高は、大型農機を含む「生産・精密農業」部門が同25%減の50億9900万ドルと落ち込んだ。「小型農機・芝刈り機」は18%減の30億5300万ドル、「建設・林業機械」は13%減の32億3500万ドルだった。
2024年10月通期の純利益予想は70億ドルとし、5月時点の予想を据え置いた。同社は機械需要の縮小を受け、6月に人員削減を含む合理化に取り組む方針を発表した。
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