CO2の回収装置を搭載する予定の商船三井のタンカー「ネクサス ビクトリア」

商船三井は保有する中型タンカー1隻にオランダ製の二酸化炭素(CO2)の回収装置を2024年末までに搭載すると発表した。タンカーから出る排出ガスに含まれるCO2を最大10%回収できる。50年までに企業活動の全てで温暖化ガスの排出をゼロにする取り組みの一環とする。

船上でCO2を回収するオランダのバリューマリタイム社製の装置「フィルツリーシステム」を石油製品などを輸送する商船三井のプロダクトタンカー「ネクサス ビクトリア」に搭載する。同装置には排出ガスに含まれる硫黄酸化物(SOx)を除去する機能もある。商船三井によると、日本の海運会社が運航する商船でCO2の回収装置を実用化するのは初めて。

海運業界の脱炭素化に向け、CO2回収装置は船から排出されるCO2を直接削減できる取り組みとして、重油に代わる代替燃料の導入と共に期待されている。

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