静岡県内を走る鉄道各社がそれぞれ集客に力を入れています。絶景の湖上駅や沿線ツアー企画、新札や温泉とも絡んだ由緒、人気の台湾とのコラボ――。富士山だけにとどまらない静岡の多彩な魅力を伝える計5回の連載「しず夏・鉄旅」をまとめました。

伊豆急行、台北メトロとアジア客誘う オリーブ特産化も


東伊豆地域を走る伊豆急行(静岡県伊東市)は台湾の台北大衆捷運(台北メトロ)と組みインバウンド(訪日外国人)を呼び込んでいます。沿線の観光拠点と周遊もはかり、オリーブなどの特産品を育てて伊豆ブランドに磨きをかけます。

伊豆箱根鉄道、修善寺駅100年 渋沢栄一や古湯との縁


伊豆箱根鉄道(静岡県三島市)駿豆線の終点、修善寺駅(同県伊豆市)が開業100周年を迎えました。伊豆最古の修善寺温泉へ全線電化や延伸を進めた観光開発が駿豆線の原点。新1万円札の肖像となった渋沢栄一との縁も話題となっています。

天竜浜名湖鉄道、レトロだけじゃない 作家とツアーも


天竜浜名湖鉄道(天浜線、浜松市)が新たな魅力づくりに乗り出しました。旧国鉄時代の鉄道遺産から「昭和ノスタルジー」でファンを引き付けてきましたが、旅行商品の企画や駅の命名権販売などでプラスアルファの価値を探ります。

大井川鉄道、絶景「湖上駅」巡る旅 ビール列車でも集客


大井川鉄道(静岡県島田市)が絶景の湖上駅ツアーや、車内や駅構内でビールを味わえる列車など、様々な企画で集客しています。本線は台風被害が響き半分が不通のまま。鉄道ファンらに価値を発信して、早期の全面復旧を目指します。

静岡に行こう、

JR東海「富士推し」で誘客 脱通過県狙い
JR東海が富士山を切り口に静岡県内での新たな旅を提案しています。温泉や遊覧飛行を掛け合わせた登山と異なる体験で、関西圏から誘客します。ビジネス客主体だった東海道新幹線の収益源を広げ、静岡の脱「通過県」も後押しします。

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