納豆のたれにキリンの独自素材プラズマ乳酸菌を配合した(19日、東京都中野区)

キリンホールディングス(HD)は19日、免疫機能を維持する効果があるとうたう独自素材「プラズマ乳酸菌」をたれに配合した納豆を9月1日から発売すると発表した。「おかめ納豆」で知られるタカノフーズ(茨城県小美玉市)と共同開発した。身近な食品を通じて免疫ケアの浸透を狙う。

「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」を発売する。免疫機能の維持をうたう納豆は初めて。タカノフーズが2017年に発売した主力商品「すごい納豆 S-903」と同じ納豆菌を用い、中粒以上の国産大豆を100%使用。1パックのたれにプラズマ乳酸菌を500億個配合した。希望小売価格は275円。

免疫維持には1日2パックの摂取を推奨する。タカノフーズ執行役員営業推進部門長の寺岡義政氏は「納豆の粒が大きいのでご飯にかけて食べるというより、例えば朝と夜に分けておかずにプラスする形で食べていただきたい」と話す。北海道を除く東日本エリアで発売し、全国販売も視野に入れているという。

プラズマ乳酸菌は機能性表示食品の原料としてキリン以外の飲料やサプリメントに使われている。タカノフーズを含めて他社への導入は11社17商品に広がる。

キリンは19日、プラズマ乳酸菌が1000億個入った野菜飲料「おいしい免疫ケア 野菜1日分」と「おいしい免疫ケア 野菜と果物1食分」を9月3日に発売すると発表した。希望小売価格はいずれも199円。健康志向の高まりで機能性をうたう野菜飲料の市場は20年以降で年平均36%伸びている。

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