三菱電機は20日、次世代の光ファイバーの通信速度に対応した光デバイスを開発したと発表した。10月からサンプルの提供を始め、2025年1月から同社の高周波光デバイス製作所(兵庫県伊丹市)で量産する。データセンターの増設が相次ぐなか、サーバー間の接続に必要な高機能の光デバイスの需要拡大に応える。
光デバイスは通信機器や光ファイバーなどに搭載され、高速で大容量のネットワークを構成するのに役立つ。三菱電機が開発した新製品は、伝送速度がより速いネットワークに対応する。
これまで「受信機」にあたる部品が高速ネットワークに対応していなかった。同社は化合物半導体のノウハウを活かし、高速通信に対応した受信機を開発した。
同社の半導体・デバイス事業の24年3月期の売上高は2898億円で、26年3月期に3000億円に引き上げる計画。データセンター需要で光デバイスの販売が拡大するなか、高速通信に対応した新製品でさらに事業を伸ばす。
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