羽田空港を行き交うANAとJALの機体

ANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)は20日、2024年度冬期(24年10月27日〜25年3月29日)の運航ダイヤを発表した。訪日客数の増加を受けてアジアやオセアニア間の国際線を中心に増便する。中国やオーストラリアとの路線では24年度夏から便数を倍増させる路線もある。

ANAHDでは全日本空輸(ANA)が成田ー香港線を週1往復増やし、週4往復とする。格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションでは関西ー台北・桃園線を現在の週14往復から週21往復に5割増やす。成田ー台北・桃園線もピーク時には最大で週21往復にする。JALは成田ー上海・浦東線を約4年8カ月ぶりに再開して週7往復で運航する。関西ー上海線も現在の週3往復から倍以上の週7往復にする。

冬シーズンの訪日需要が強い豪州では、ANAが成田-パース線を約半年ぶりに再開し週3往復で飛ばす。JALも成田ーメルボルン線を週6往復と現在の週3往復から倍にする。

旺盛な訪日需要に支えらえれて国際線便数の回復が進む。ANAでは輸送能力を示すASK(有効座席キロ)で24年度冬期は前年度比8%増える。新型コロナウイルス禍前の19年度比では「9割弱まで回復した」と説明する。JALのASKも前年度比で7%増だが、19年度の水準には達していない。

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