ロジスティードはアルプス物流を買収する

米投資ファンドKKR傘下のロジスティード(旧日立物流)は21日、同業中堅のアルプス物流に対するTOB(株式公開買い付け)を22日から始めると発表した。総額1051億円を投じて子会社化を目指す。買い付け価格は1株5774円とし、TOB期間は10月4日まで。アルプス物流はTOBに賛同し、株主に応募推奨を出している。

アルプス物流株の5割弱を電子部品大手のアルプスアルパインが保有する。まず特別目的会社(SPC)を通じ、アルプスアルパイン以外の株主からアルプス物流の株式を取得して非公開化する。そのうえでアルプスアルパインから自己株を取得する。最終的に株式の8割を取得し、アルプスアルパインの保有比率は2割に下がる。

物流業界では4月からトラック運転手の時間外労働が年960時間に制限され、輸送力が低下する「2024年問題」の影響が広がっている。電子部品に強いアルプス物流を傘下に収めることで、不足する運び手を補いながら物流網の拡大につなげる。

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