シミュレーターでは新幹線の乗り心地を体感した(22日、愛知県小牧市)

JR東海は22日、愛知県小牧市にある同社の研究施設に理系の女子学生を招いて体験型講座を開いた。新幹線の乗り心地を体感できるシミュレーターに乗せるなど、技術開発の現場を紹介した。エンジニアなどの理工系への就職を志す学生に、JR東海の鉄道事業への理解を深めてもらう。

体験型講座は奈良女子大学が主催し、JR東海としては初めて開催した。高校生や大学生の15人が参加。シミュレーターのほか、現場社員による講義や座談会も実施した。

学生は新旧のグリーン車の座席を比べた

実際の車両で使われているグリーン車の座席模型にも座り、快適に感じられる仕組みなどを学んだ。参加した学生は「椅子の開発に4年かかると聞いて驚いた。そこまでのこだわりがあると思っていなかった。自分も公共の役に立ちたい」と語った。

JR東海は女性の採用拡大をめざし、新卒採用のうち25%以上を女性とする目標を掲げる。2024年度入社では24.6%とわずかに届かなかった。こうした取り組みを進めることで、同社のエンジニア職なども希望する女子学生を増やしたい考えだ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。