装飾には余り布を使ったアートやヘッドレストカバーを使った(22日、岡山市)

両備グループは23日、学生服大手の菅公学生服(岡山市)やデニム製品の青木被服(岡山県井原市)と協力して装飾したバスの運行を始めた。3社で開催したワークショップで子どもたちが制作したアートを車内に展示する。岡山駅と岡山県玉野市の間を走る路線などで2025年8月まで運行する。

アートは服の製造工程で出た余り布を活用した。降車ボタンを押すと参加した子どもたちが録音した音声も流れる。菅公学生服と青木被服がリメークしたヘッドレストカバーなども使い、青を基調とした内装に仕上げた。

22日にはバスのお披露目会が行われ、子どもたちが乗って岡山市内を巡った。青木被服の青木俊樹専務は「デニムと制服という地域産業を、公共交通機関を通じてSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも知っていただきたい」と語った。

アパレル業界は製品廃棄の多さなどが長年の課題となっている。余り布をアートとして生かす取り組みを通じて、SDGsの理解を促進しバスの利用増にもつなげる。

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