日本製紙連合会(東京・中央)が22日発表した7月の紙・板紙の国内出荷は前年同月比3.3%増の173万2000トンだった。23カ月ぶりに前年同月比でプラスに転じた。梱包などに使うパッケージング用紙が7.4%増の106万トン、印刷用のグラフィック用紙が4.9%減の51万5000トンだった。

パッケージングでは主力の段ボール原紙が78万5000トンと7.3%増え、2カ月ぶりに前年を上回った。営業日数の増加が大きかったという。

衛生用紙も15万7000トンと5.7%増えた。インバウンド(訪日外国人)の増加で、宿泊施設や商業施設向けなどの業務用を中心に荷動きが堅調だという。値上げによる需要減も落ち着いた。

グラフィック用紙は30カ月連続でマイナスだった。デジタル化の進展で塗工紙を中心に減少に歯止めがかからない。

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