25年1月の開業を予定する新ビル「銀座ソニーパーク」(東京都中央区)

ソニーグループは23日、東京・銀座のシンボルの1つとして親しまれたソニービルの跡地に建設した新しいビル「Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)」を報道陣向けに公開した。地上5階、地下4階建てで、各フロアでアートや音楽などのイベントを開催する。2025年1月の開業を予定する。

ソニービルは「街に開かれた施設」をコンセプトとして1966年に開業したショールームビルだ。2017年に閉館し、建て替えプロジェクトとして解体途中の期間を公園として活用した。ソニーの画像合成技術を使い英ロックバンド「クイーン」のミュージックビデオに疑似的に参加できる取り組みなど、21年までの3年間に地下部も含めて多彩なイベントを開催してきた。

新たに開業するビルは銀座の標準的な建物の半分ほどの高さに設計するなど余白を意識しているのが特徴だ。入場は無料にする予定で、運営会社のソニー企業(東京・中央)は出展企業・団体から受け取るスペース料や広告料で運営費をまかなう。

現時点ではビル内にソニー製品の販売スペースは設けない予定。ビル外部のロゴも目立つデザインにしなかった。ブランドを露骨に打ち出さないことで、来場者の間口を広げる狙いがあるとみられる。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。