オンラインで記者説明会を開くスペースワンの豊田正和社長(25日)

キヤノン電子などが出資する宇宙スタートアップ、スペースワン(東京・港)は25日、小型ロケット「カイロス」の2号機を12月に打ち上げると発表した。3月には初号機が打ち上げ直後に爆発し、失敗していた。再び宇宙軌道への人工衛星の投入を目指す。

和歌山県串本町に整備したロケット射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。初号機の打ち上げも同射場で行った。2号機は5つの人工衛星を搭載する。具体的な打ち上げ日程は現状では未定とした。

3月には初号機の打ち上げ直後に異常が発生し、ロケット自らが爆発する飛行中断措置に至った。原因は打ち上げ前の予測よりも推力が弱かったことで、自律飛行安全システムが作動したことによるものだったと25日に明らかにした。

スペースワンにはキヤノン電子のほか、IHI子会社のIHIエアロスペースや清水建設などが出資する。衛星の打ち上げビジネスはグローバルで需要が拡大している。民間ロケットの実用化で日本の宇宙開発での存在感を高められるかが問われている。

【関連記事】

  • ・スペースワンの小型ロケット爆発、打ち上げ直後に
  • ・インターステラ、ロケットZERO打ち上げへ開発・人員強化

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。