JR新潟駅の新しい商業施設「CoCoLo(ココロ)新潟」(新潟市中央区)が25日に開業するのを前に、報道関係者向けの内覧会が23日あった。県内初出店の飲食店など23店舗を含む63店舗を公開した。既存店や開店予定を含めると約170店舗が集まる商業施設となる。運営会社は、新幹線を利用するビジネス客や観光客だけでなく、少しだけ奮発して楽しむ「プチぜいたく」を求める地元客の需要も取り込みたい考えだ。
「県民のみなさんが日々ご利用頂けるような店舗が集まった。地元の方に愛される施設になってほしい」。ココロ新潟の春川智店長は期待を込めた。
新たに開業するのは63店舗。2階東側エリアは飲食店が集まる「ニイガタ バル★麺横丁」が設けられた。県内初出店の韓国料理店やタイ料理店、串カツ居酒屋のほか、県内の人気ラーメン店など8店舗が並び、昼から夜までにぎやかに食事が楽しめる。
JRの改札口に近い2階西側エリアの「ニシデリストリート」は、乗車前など少ない時間でも新潟らしさを手軽に楽しめる店舗がそろった。タレかつ丼発祥の「とんかつ太郎」はかつ丼専門店の新業態として出店。県産食材にこだわったおにぎり専門店や惣菜店はテークアウトが可能だ。
バスターミナルと隣接する1階東側エリアは青果や精肉、鮮魚店が集まる生鮮食品フロアで、鉄道やバスを利用する通勤客らがターゲット。1階西側エリアは、婦人服や化粧品、雑貨などの店舗が充実し、イベントなどが開催できる吹き抜け広場も設けられた。
ココロ新潟は、JR新潟駅の再開発事業に併せて整備された。店舗面積は約2万6500平方メートル。JR東日本の子会社であるJR東日本新潟シティクリエイト(中央区)が運営する。3月には首都圏で人気の食料品店などが入る2階一部エリアが先行開業した。同社によると、利用客から「東京の商業施設のよう」と好評で、入館者数が1日延べ6万人に達するなど好調な滑り出しとなっている。【神崎修一】
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