ビールの泡にスーパードライのロゴをプリントする「泡アート」も楽しめる(24日午前、東京都中央区)

アサヒビールは24日、東京・銀座に開業する主力ビール「スーパードライ」の没入型施設を報道向けに公開した。缶の製造ラインの視点で楽しめる映像体験や、注ぎたてのビールを飲むことができる場所を設ける。25日から9月30日までオープンし、3万人の来場者を見込む。

「SUPER DRY Immersive experience」はスーパードライのコンセプトを感じながらビールが飲める同社初の複合型施設とした。入場料700円で軽食付きのビール1杯と映像体験が楽しめる。ビールは同社が認定した注ぎ手が提供する。ビールの泡にスーパードライのロゴをプリントする「泡アート」も体験できる。

映像体験では缶ビールの製造ラインに乗った視点でスーパードライになった気分を味わえる(24日午前、東京都中央区)

映像体験「スーパードライ ゴーライド」は茨城工場(茨城県守谷市)と吹田工場(大阪府吹田市)にある人気コンテンツで、今回は内容を一部新しいものにした。横11メートル、縦2.3メートルの大型スクリーンに高精細の「4K」映像が投映される。映像に合わせて風が吹いたり椅子が振動したりする。

地下1階はブランドの世界観と合うコンテンツとのタイアップエリアにした。5月31日までの第1弾は、ロックバンド「ONE OK ROCK」とコラボする。音楽が流れる空間でビールと料理を楽しめる。オリジナルグラスやコースターなど数量限定グッズも販売する。第2弾は音楽配信サービス「スポティファイ」とコラボする。

5〜8月の月末には、製造後3日以内に工場から出荷したできたてのビールを提供するイベントも開く。5月の初回には醸造家によるセミナーを実施する。マーケティング本部長の梶浦瑞穂氏は「新型コロナウイルス禍が明けて人流が増えており、体験型施設の需要が増えている。日本に来た海外の方にも楽しんでほしい」と話す。

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