アサヒグループ食品は9月1日付で完全子会社の和光食品工業(長野市)と日本エフディ(長野県安曇野市)を吸収合併する。両社は業務用の食品原料を製造しており、合併により工場間での技術交流や本社と一体となった商品開発に取り組む。
和光食品工業は三協乳業が前身。主に乳製品の粉末を生産しており、生クリームなど油脂分の多い液体を粉末化する技術に強みがある。従業員は約50人。日本エフディはフリーズドライの老舗で製菓原料となる果物のパウダーなどを生産。野菜や味噌、乳酸菌など多様な食材をフリーズドライ化するノウハウを持つ。従業員は約70人。
アサヒグループ食品は吸収合併により、「両社の高い技術力を生かし技術発の商品開発に取り組むと同時に、人的交流を通じて技術移転を進める」(川原浩社長)考え。2社とも従来は取引の9割以上がグループ外企業だったが、今後は自社向けの原料供給を増やす見通しだ。
合併後は和光食品が「アサヒグループ食品長野工場」に、日本エフディが「同安曇野工場」になるが、「これまで以上に地域社会とのつながりを強化し、採用にも力を入れる」(同)。地元との連携の一環で、長野の特産品を活用した商品も検討していく。
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