米アップルが、対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」を運営する米オープンAIへの出資を検討していることが明らかになった。米ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)など複数の米メディアが29日報じた。

 報道によると、オープンAIが協議を進めている数十億ドル規模の新たな資金調達に、アップルが参加することを検討している。実現すれば、オープンAIの時価総額は1千億ドル(約15兆円)を超えるとしている。WSJによると、米半導体大手エヌビディアや、すでにオープンAIに出資している米マイクロソフト(MS)も出資を検討しているという。

 オープンAIをめぐっては、MSがこれまで計130億ドル(約2兆円)を出資し、株式の49%を所有していると報じられている。

 アップルは6月、独自開発した生成AI「アップルインテリジェンス」に加え、オープンAIとの提供も発表。チャットGPTの機能をiPhone(アイフォーン)などで無料で使えるようにすると説明していた。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。