さくらインターネットは24日、デジタル技術や同社のクラウドサービスの知識を測る検定を始めると発表した。受検に向けて教育コンテンツを無償で公開し、デジタルトランスフォーメーション(DX)人材の教育環境を整える。人材や教育環境の不足に対応し、国内のデジタル技術の競争力を高める。
「さくらのクラウド検定」という名称で始める。初回の検定は夏にも開かれ、その後は3カ月ごとに実施する。オンラインで受検でき、設問は100問で試験時間は60分。受検料や試験の難易度は検討中としている。
教材は電子教育サービスなどを手掛ける新興zero to one(ゼロ・トゥ・ワン、仙台市)のプラットフォーム上で4月末から公開する。内容はデジタル技術の基礎的な知識やさくらネットのクラウドサービス「さくらのクラウド」でのシステム設計の方法などが収録される。
政府は人材不足などで企業がDXを進められず最大で年12兆円の経済損失が出るとの懸念を「2025年の崖」と呼んでいる。都内で開かれたイベントに登壇した高橋隆行執行役員は検定を通して「デジタル技術に詳しい人を増やし、デジタル産業を活性化させたい」と話す。
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