カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は旗艦店の「SHIBUYA TSUTAYA」(東京・渋谷)を改装して25日に開業する。CDやDVDのレンタルサービスは取り扱わず、若者や訪日客に人気の高いアニメなどのコンテンツを体験できる施設とした。
24日、改装後の施設を報道公開した。CCCの高橋誉則社長は「日本の素晴らしいコンテンツを世界に発信したい」と強調した。
アニメ「ポケットモンスター」のトレーディングカードの対戦場「ポケモンカードラウンジ」を設置した。アニメなどのコラボカフェを設置し、限定メニューを楽しめる。屋上にはアーティストなどのイベントを配信するスタジオを設けた。
渋谷TSUTAYAは1999年12月に開業し、CDやDVDなどのレンタルサービスはかつて全国最大規模の在庫数を誇っていた。学生時代に通った30代男性は「象徴だったレンタルがなくなるなんて驚き」と話す。
渋谷TSUTAYAの改装とほぼ同時に新たな展開も始めた。22日に三井住友フィナンシャルグループ(FG)とポイント事業を統合し、「新生Vポイント」がスタートした。共通ポイントの草分けだった「Tポイント」の名称も消滅した。
TSUTAYAの店舗数は2010年代半ばの1000店舗規模から現在は800店舗に減った。CCCの23年3月期の売上高は1086億円と19年3月期の3分の1以下になった。
創業者の増田宗昭氏から高橋氏に社長が交代してから1年。消費者の嗜好が変化するなか、巻き返しをはかる。
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