中外製薬が発表した24年1〜3月期の連結純利益は1%増えた

中外製薬が24日発表した2024年1〜3月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比1%増の744億円だった。前年同期に計上した新型コロナ治療薬の政府納入がなくなった影響で減収となったものの、原価率が改善して増益となった。

売上高にあたる売上収益は24%減の2369億円だった。薬価改定も影響した。

海外の製品売上高は血友病治療薬「ヘムライブラ」の販売が好調で、3%増の1013億円だった。関節リウマチ治療薬の「アクテムラ」は、前年同期の輸出が多かった反動などを受け、26%減の234億円だった。

コロナ治療薬「ロナプリーブ」は原価率が高く、ロナプリーブの政府納入がなくなったことで原価率が改善した。

24年12月期のコア純利益は前期比1%増の3355億円、売上高は4%減の1兆700億円を予想している。

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