月面輸送サービスのispace(アイスペース)は4日、ルクセンブルクの拠点で造った月面探査車を日本へ輸送したと発表した。技術面などで協業する日本航空(JAL)の航空機を使った。アイスペースは月面探査車を月着陸船に搭載し、2024年の冬に米国から米スペースXのロケットで打ち上げる。
重量約5キログラムの月面探査車は専用コンテナに積み込まれ、パリのシャルル・ドゴール空港から8月4日に羽田空港に到着した。月着陸船に搭載するため、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターに運んだ。
JALからは輸送支援に加え、月着陸船の推進系燃料配管の溶接作業などの技術支援を受けた。22年のアイスペースの1回目の月面着陸挑戦の際にも同様の支援を受けた。
4日の発表会で、アイスペースの袴田武史・最高経営責任者(CEO)は「月面着陸を成功に導き、その先にあるシスルナ(地球と月の間の空間)の経済圏構築につなげていきたい」と話した。
宇宙飛行士の若田光一氏がゲストとして登壇した。「日本人も月に立つ日がそこまで来ているが、有人宇宙活動を持続的に進めていくために、アイスペースの活動は非常に重要になってくる」と話した。
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