東急不動産が11月開業するCONNECT SAPPORO(4日、札幌市)

東急不動産は4日、札幌市の繁華街、すすきのエリアで11月に開業するオフィスビルを報道陣に公開した。同社にとって北海道初のオフィスとなる。建物は地下1階地上13階建てで、延べ床面積は約1万4000平方メートル。飲食店やホテルが多く、オフィスビルが少ないエリアに進出することで、札幌駅前などで進む大規模再開発ビルとの差別化を図る。

名称は「CONNECT SAPPORO」。1フロアで230坪あるが、25坪から分割して借りられる。成約した案件はまだないものの、製造業や金融、人材関係の企業から引き合いがあるという。1階にはコンビニエンスストアなどのテナントが入るほか、入り口近くにベンチを多く設け、オフィスで働く人や一般の人が休憩に使えるスペースを広くとった。

CONNECT SAPPOROは1フロア230坪ある(4日、札幌市)

今回開業する場所は元々商業施設だった。周辺には飲食店が多く並び、オフィスビルはあまりない。東急不動産の担当者は「東京では働き方が多様化しており、札幌でも今後(飲食店に近い場所でのオフィスビルへの)ニーズが出てくる」とみている。

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