パナソニックが世界最大のテクノロジー見本市「CES」で展示したスマートテレビ

パナソニックはプラズマテレビの不振で撤退して以来、約10年ぶりに米国で新商品を発売し、同国のテレビ市場に再参入する。米アマゾン・ドット・コムと共同開発したテレビをインターネット通販や量販店で買えるようにする。画面は有機ELと液晶の2つで、アマゾンが家電大手と開発した有機ELテレビを米国で売るのは初めて。

アマゾンのネット動画配信機器「ファイアTV」を内蔵したスマートテレビを現地時間の4日に発売する。まずはアマゾンや米コストコホールセールの通販サイトを通じ、有機EL3機種と液晶4機種を販売する。最上位モデルにあたる65型有機ELテレビの希望小売価格は約3200ドル(約47万円)。

パナソニックは2014年に米国のテレビ市場から撤退した。パナソニック製テレビの代名詞でもあったプラズマテレビを中心に販売していたが、画面の大型化と低価格化に優れる液晶テレビに押された。再参入後はアマゾンと共同で販促に取り組み、米国市場に強い韓国サムスン電子などに対抗する。

パナソニックは6〜7月に日本や欧州でアマゾンと開発したテレビを発売した。販売台数は非公表だが「好調に推移している」(パナソニック)という。共同開発にあたっては米ハリウッド映画に関わる色彩の専門家と協力し、画質の向上に努めた。

【関連記事】

  • ・「暮らし進化」AIで競う ソニーやパナ、巨大ITと提携
  • ・パナHDやLG電子、スマートテレビ競う AIが好み分析
関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。