カナダの中央銀行にあたるカナダ銀行は4日、金融政策を決める会合を開き、政策金利をこれまでの4.5%から4.25%に引き下げることを明らかにしました。
これで、ことし6月と7月の会合に続いて3会合連続で利下げを決めたことになります。
カナダ銀行は声明で「幅広い分野でインフレ圧力が引き続き緩和している」として利下げの理由を説明する一方、高止まりしている住宅やサービス価格の動向には注意を払っていく姿勢を示しています。
カナダでは、7月の消費者物価指数の上昇率が前の年の同じ月と比べて2.5%まで低下する一方、景気の減速への懸念も出てきています。
マックレム総裁は記者会見で「最近の経済指標を見ると、景気や雇用情勢には下振れリスクがあることを示唆している。経済が弱くなりすぎて、インフレ率が政策目標を下回るリスクをますます警戒しなければならなくなっている」と述べ、利下げによって景気を下支えしていく考えを示しました。
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