BYDが6月に発売したセダンEV「シール」が好調だった

日本自動車輸入組合(JAIA)が5日発表した8月の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)は、前年同月比6%減の1万5878台だった。8カ月連続で前年実績を下回った。中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は3倍超増え300台だった。6月に発売したセダンEV「シール」が同社の販売の約3分の2を占めた。

ブランド別にみると、独メルセデス・ベンツが34%増の4363台で首位だった。2位は独BMWで2659台(8%増)、3位は独アウディで1408台(23%減)となった。独フォルクスワーゲンは58%減の1084台だった。モデルチェンジ期の買い控えが影響したとみられる。

BYDは前年同月の89台から300台に増えた。6月に日本では3車種目となるセダンEVのシールを発売した。7月末にシールのEV購入補助金の適用が国から発表されたことで、8月から本格的に販売が始まった。同社の担当者によると8月末までに400台以上を受注した。

EVは7%減の1908台で輸入車全体の12%を占めた。BYD、英アストンマーティン、スウェーデンのスカニアの3ブランドは8月の販売台数が過去最高だった。乗用車の価格帯別では1000万円以上が40%増の3237台、400万円以上1000万円未満が4%減の1万205台、400万円未満は41%減の1972台だった。

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